引越しのライフライン手続き | 電気・ガス・水道・ネットをいつ、どの順番でやるか

引越しのライフライン手続きは、項目数が多く見えて実際に注意が要るのは2つだけです。電気と水道は申し込んでおけば当日どうにでもなります。問題はネット回線とガス——この2つは、当日になって慌ててもどうにもなりません。

ネット回線は工事が必要だと開通まで数週間かかることがあり、ガスは開栓に立ち会いが必須で予約が埋まります。逆に言えば、この2つさえ先に押さえれば残りは流れ作業です。

この記事では手続きを期限が厳しい順に並べ、それぞれの所要期間と落とし穴、当日までのチェックリストまで整理します。業者選びは引越し見積もりの記事をどうぞ。

全体像:期限がある順に並べる

手続きは「早くやるほど良いもの」と「直前でいいもの」に分かれます。締切が厳しい順に並べるとこうなります。

いつ動くかやること理由
入居1か月前〜ネット回線の申し込み工事が必要な場合、開通まで数週間かかることがある。繁忙期はさらに延びる
2〜3週間前引越し業者の手配3〜4月の繁忙期は枠が埋まる
1〜2週間前電気・ガス・水道の開始/停止連絡Webで完結することが多く、直前でも間に合うが余裕を持って
1週間前住所変更(郵便・金融機関など)郵便の転送は登録から反映まで数日かかる
入居当日ガスの開栓立ち会い立ち会いが必須。予約が埋まると当日お湯が使えない

この表で覚えてほしいのは太字にした2つだけです。ネット回線とガスの開栓。この2つが「当日どうにもならない」ものだからです。

最優先はネット回線:工事が必要だと1か月かかることがある

電気と水道はスイッチひとつ、ガスも当日の立ち会いで済みます。しかしネット回線だけは、申し込んでから使えるまでに数週間かかることがある。ここが最大の落とし穴です。

期間を左右するのはこの3点です。

そしてマンションの場合は選べる回線が建物の設備で決まることがあります。建物内の配線方式(光配線/VDSL/LAN)によって速度の上限が変わり、どの事業者を選んでも改善しないケースがあるためです。契約前に管理会社へ確認しておくと無駄がありません。

開通までのつなぎをどうするか

それでも間に合わない場合の現実的な対処です。

回線は建物の状況と時期で開通までの期間が大きく変わります。まずは新居のエリアと建物で申し込めるプランがあるか、工事の要否を含めて確認しておくと、引越し当日に慌てずに済みます。

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※リンク先は広告です。提供エリア・工事の要否・料金・キャンペーン条件は各公式サイトでご確認ください。マンションでは建物の配線方式により申し込めるプランが変わります。

電気:立ち会い不要、Webで完結することがほとんど

電気は3つのうち最も簡単です。スマートメーターが設置されている住宅なら立ち会いは不要で、開始日を指定して申し込んでおけば、入居時にブレーカーを上げるだけで使えます。

手順はこうです。

  1. 旧居の停止を申し込む(引越し日を指定)
  2. 新居の開始を申し込む(入居日を指定)
  3. 入居したらブレーカーを上げる。上がらない場合はアンペアブレーカー→漏電ブレーカー→子ブレーカーの順に確認

このタイミングは電力会社を見直す好機でもあります。どのみち新規で契約するので、既契約を解約する手間がありません。仕組みは電力会社の乗り換えにまとめていますが、要点は「工事も停電もなく、送配電網は同じものを使う」という点です。切り替えで品質が落ちることはありません。

ガス:唯一「当日の立ち会い」が必須

ここが2つ目の要注意ポイントです。ガスの開栓には必ず立ち会いが必要で、作業員が室内に入って点火確認と安全チェックを行います。

最後の項目は見落とすと出費になります。旧居から持っていったコンロや給湯器が使えない、というのは実際によくある話です。

水道:役所または水道局へ連絡

水道は自治体の水道局(または委託事業者)が窓口です。Webか電話で開始・停止を申し込みます。基本的に立ち会いは不要で、入居時に元栓を開ければ使えます。

元栓は、戸建てなら敷地内のメーターボックス、集合住宅ならパイプスペース(玄関脇の扉の中)にあることが多いです。開けても水が出ない場合は、部屋ごとの止水栓を確認してください。

当日までのチェックリスト

  1. 管理会社に光回線の導入状況ガス種(都市ガス/プロパン)を確認した
  2. ネット回線を申し込み、工事日を確保した
  3. 電気の停止・開始を申し込んだ(見直すなら新規契約と同時に)
  4. ガスの開栓立ち会いを予約した
  5. 水道の停止・開始を申し込んだ
  6. 郵便の転送届を出した
  7. 開通までのネットのつなぎ手段を決めた

1番を最初に置いているのには理由があります。ここで分かることが、2番と、持っていくガス機器の判断を左右するからです。物件を決めたら真っ先に聞いてください。

よくある質問

ライフラインの手続きはいつから始めればいいですか?

ネット回線は入居の1か月前から動いてください。工事が必要な場合は開通まで数週間かかることがあり、3〜4月の繁忙期はさらに延びます。電気・ガス・水道は1〜2週間前で間に合いますが、ガスの開栓立ち会いだけは希望日が埋まるため、引越し日が決まった時点で予約しておくのが安全です。

ガスだけ立ち会いが必要なのはなぜですか?

作業員が室内に入り、点火確認と安全チェックを行う必要があるためです。所要時間は15〜30分程度です。電気はスマートメーターがあれば立ち会い不要、水道も元栓を開けるだけで使えるため、立ち会いが必須なのはガスだけになります。

引越し先でネットが間に合わないときはどうすればいいですか?

短期間ならスマホのテザリングが最も手軽です。在宅勤務がある場合は、工事不要ですぐ使えるホームルーターやモバイルルーターの短期利用が現実的です。回線事業者が開通までルーターを貸し出している場合もあるので、申し込み時に確認してみてください。

引越しのタイミングで電力会社を変えるのは面倒ですか?

むしろ好機です。どのみち新居で新規契約するため、既契約を解約する手間が発生しません。電力の切り替えに工事や停電はなく、送配電網はこれまでと同じものを使うため、切り替えで電気の品質が落ちることはありません。

まとめ

ライフラインの手続きで本当に注意すべきなのは2つだけです。ネット回線(工事に数週間かかることがある)ガスの開栓(当日の立ち会いが必須)。電気と水道は申し込んでおけば当日どうにでもなります。

そして最初にやるべきは、管理会社への確認です。光回線が導入済みか、ガスは都市ガスかプロパンか——この2点が、回線の選択肢と持っていける機器を決めます。

引越しは電力会社を見直す好機でもあります(電力会社の乗り換え)。業者の見積もりは引越し見積もりの記事、退去時の清掃は家事代行の相場をあわせてどうぞ。