住信SBIネット銀行が「ドコモSMTBネット銀行」に|8月3日から何が変わるか
2026年8月3日、住信SBIネット銀行が「ドコモSMTBネット銀行」に商号変更します。名前が変わるだけの話に見えますが、この銀行を「SBI証券に入金するための口座」として使ってきた人にとっては、少しだけ意味の違うニュースです。
結論から言うと、ほとんどの人は何もしなくて大丈夫です。口座はそのまま使えますし、手続きも要りません。ただし1つだけ、考え直す価値のある人がいます。この記事では各社の公式発表をもとに、変わること・変わらないこと・自分がすべきことを順に整理します。
8月3日に変わること
背景にあるのは資本関係の変化です。住信SBIネット銀行は2025年10月にNTTドコモの連結子会社となり、その後の資本再編でドコモが55.37%、三井住友信託銀行が44.63%を出資する形になりました(議決権比率は50%ずつに調整)。SBIホールディングスが共同経営から外れ、「SBI」の名前が銀行名から消えるのが今回の商号変更です。
- 2026年8月3日:商号が「株式会社ドコモSMTBネット銀行」に変更。個人向けのサービスブランドは「ドコモの銀行」に
- 2026年8月20日:dアカウントとの連携が開始
- ポイントの切り替え:これまでのスマプロポイントがdポイントに一本化
- 新しい特典:銀行取引に応じたdポイント進呈、口座振替の還元特典、dカードの年会費還元特典などが順次開始
出典:NTTドコモ 商号変更・資本再編に関するお知らせ / 住信SBIネット銀行 プレスリリース
ざっくり言えば、SBIの経済圏から、ドコモ・dポイントの経済圏に軸足が移るということです。ふだんドコモやdポイントを使っている人にとっては、むしろ得になる変更が多くなっています。
変わらないこと:基本的に手続きは不要
ここが一番聞かれるところですが、利用者側の負担はほぼありません。
- dアカウントの連携は任意。連携しなくても、これまでどおり口座は使えます
- ドコモ回線の契約は不要。他社のスマホを使っていても連携自体は可能とされています
- SBIハイブリッド預金(SBI証券との連携)も継続予定。2026年7月末時点で終了の発表はありません
つまり「何もしない」が正しい選択になる人が大多数です。慌てて口座を移す必要はまったくありません。
影響があるのは「SBI証券で積み立てている人」
その上で、1つだけ考え直す価値がある人がいます。SBI証券をメインの証券口座にしていて、その入金用に住信SBIネット銀行を使ってきた人です。
理由は2つあります。
1. 銀行と証券のグループが別々になった
これまでは「SBI証券 + 住信SBIネット銀行」で同じSBIグループでした。8月からは銀行がドコモグループになり、ドコモ側はグループのマネックス証券との連携を強化する方向です。dポイントの上乗せ特典もマネックス証券向けに用意されています。SBI証券との連携が即座に終わるわけではありませんが、力の入れどころが変わっていくことは想像がつきます。
2. SBI側が受け皿を用意した
入れ替わるように、SBI新生銀行が2025年9月からSBIハイパー預金というサービスを始めています。SBI証券と口座を連携させると、預けたお金がそのままSBI証券の買付余力に反映され、入出金の操作が要らなくなる仕組みです。ハイブリッド預金とほぼ同じ機能を、より条件を良くして用意した、という位置づけになっています。
2つの銀行を並べて比べる
SBI証券との連携という一点に絞って比べると、次のようになります。
| SBI新生銀行 | ドコモSMTBネット銀行 (旧 住信SBIネット銀行) | |
|---|---|---|
| グループ | SBIホールディングス | NTTドコモ・三井住友信託銀行 |
| SBI証券との連携 | SBIハイパー預金 | SBIハイブリッド預金(継続予定) |
| 連携時の普通預金金利 | 年0.4%台(要確認) | 所定の金利 |
| ATM出金手数料 | 回数無制限で0円(最上位ステージ時) | 月2〜20回無料(ランクによる) |
| 他行あて振込手数料 | 月50回まで0円(最上位ステージ時) | 月1〜20回無料(ランクによる) |
| 優遇の条件 | ハイパー預金の利用が判定条件。28歳以下・60歳以上は口座開設だけで最上位 | 預金残高や給与受取などでランク判定 |
| ポイント | — | dポイント |
出典:SBI新生銀行 ステップアッププログラム / 住信SBIネット銀行 スマプロランク / SBIハイブリッド預金
どう考えればいいか
「どちらの銀行が優れているか」ではなく、自分がどちらの経済圏で暮らしているかで決まります。
- SBI証券で積立をしている・これから始める
- 他行あての振込をよく使う
- 28歳以下(口座開設だけで最上位ステージ)
- ポイントより手数料と金利を重視する
- ドコモ回線・dカード・dポイントを日常的に使う
- 証券口座がマネックス証券、または未開設
- 既にランクが高く、手数料無料枠が足りている
- 口座振替をまとめていて移すのが面倒
そして決めきれないなら、今は動かなくて構いません。ハイブリッド預金は継続予定ですし、8月20日以降にdポイントの特典が出そろってから比べても遅くありません。焦って乗り換えるほどの話ではない、というのが正直なところです。
SBI証券で積立を始めるところから整えたい場合は、SBI新生銀行の口座とハイパー預金をセットで作るのが手順としてはいちばん短くなります。
SBI新生銀行の公式サイトを見る※口座開設・維持は無料です。金利や手数料の優遇条件は公式サイトで最新のものをご確認ください。
注意点
- 振込先に登録されている銀行名の表示が変わります。勤務先に給与振込を依頼している場合や、取引先に口座を伝えている場合は、名称変更の案内が必要になることがあります。口座番号自体は変わりません
- 口座を乗り換える場合の手間を見落とさないこと。給与振込の変更、クレジットカードや公共料金の口座振替の付け替えが発生します。手数料の差より、この手間のほうが大きいこともあります
- ステージ・ランクの条件は毎年のように変わります。「今の条件が続く前提」で乗り換えを決めないほうが安全です
- 金利が付くことと、投資でお金が増えることは別の話です。普通預金は元本が保証されますが、証券口座で買う投資信託は値下がりすれば損をします
よくある質問
Q. 口座番号や支店番号は変わりますか?
A. 変更はないとされています。金融機関コード・支店番号・口座番号はそのまま引き継がれ、口座を作り直す必要もありません。ただし振込先として登録されている銀行名の表示は順次変わります。
Q. ドコモの回線を使っていなくても口座はそのまま使えますか?
A. 使えます。dアカウントとの連携も任意で、ドコモ回線の契約がなくても連携自体は可能とされています。連携しない場合も、これまでどおりの取引が続けられます。
Q. SBIハイブリッド預金は終了しますか?
A. 2026年7月末時点で終了の発表はなく、継続予定とされています。ただし銀行の親会社がNTTドコモに変わったため、今後はマネックス証券との連携が強化される方向です。SBI証券がメインの人は、SBI新生銀行のSBIハイパー預金と比べてみる価値があります。
Q. 今すぐ乗り換えたほうがいいですか?
A. 急ぐ必要はありません。ハイブリッド預金は継続予定で、dポイント関連の新特典は8月20日以降に出そろいます。両方の条件が見えてから判断しても間に合います。
まとめ
2026年8月3日、住信SBIネット銀行は「ドコモSMTBネット銀行」になります。口座番号はそのまま、手続きも不要で、ほとんどの人は何もしなくて構いません。
唯一考える価値があるのは、SBI証券で積立をしていて、この銀行を入金用に使ってきた人です。銀行と証券のグループが分かれたこと、そしてSBI新生銀行が「SBIハイパー預金」という受け皿を用意したことで、連携先を選び直す意味が出てきました。とはいえ焦る必要はなく、8月20日以降に両方の条件を見比べてからで十分間に合います。
そもそもNISAをまだ始めていない人は、銀行選びの前に制度の中身を押さえるほうが先です。NISAとiDeCoの違いで、どちらから手を付けるべきかを整理しています。手続きの順番だけ知りたい場合は、NISAのはじめ方(6つのSTEP)にまとめてあります。
※本記事は制度・サービスの一般的な解説であり、投資助言ではありません。金利・手数料・特典の条件は改定されることがあります。最新の内容は各金融機関の公式サイトでご確認のうえ、ご自身の判断で選択してください。